【C言語/C++】関数ポインタと関数オブジェクトを使ってみる

公開日: : 最終更新日:2014/08/14 C/C++

スポンサーリンク

関数ポインタを使う

関数ポインタはポインタの一種で文字通り関数のポインタの事で、関数を遠隔操作できるようになる文法です。たぶんほとんどの場合関数の引数として使うんじゃないかと思うのでそれだけ紹介します。

#include<stdio.h>
int add(int a,int b){
	return a+b;
}
int sub(int a,int b){
	return a-b;
}
//関数ポインタを使っている
int calc(int (*func)(int,int),int a,int b){
	return func(a,b);
}
int main(void){
	int x = 10;
	int y = -4;
	int ans1 = calc(add,x,y);	//足し算をしている
	int ans2 = calc(sub,x,y);	//引き算をしている
	printf("%d,%d\n",ans1,ans2);	//6,14が出力される
	return 0;
}

関数ポインタを関数の引数とするには

戻り値の型 (*名前)(引数の型)

とすればできます。名前は適当で構いません。この引数で指定される関数は後から折り返し呼ばれるためコールバック関数と言われています。

こういった関数ポインタの使われている例としてOpenGLなどが挙げられます。OpenGLではライブラリ側で大まかな骨組みと関数を提供し、表示などの個別の処理は自分で作った関数をコールバック関数として登録させることで動くイベントドリブン形式になっています。

この例ではcalcという関数の引数に関数のポインタを設定しています。これにより、指定した戻り値と引数が同じ関数をその引数に代入して実行することができます。

ここでは単純に足し算引き算してるだけですが、利点としては動的に処理を変更できるという所にあります。オブジェクト指向の多態性の部分に相当していると思います。

関数オブジェクト

C言語であれば関数ポインタを使えばいいのですが、C++であれば関数オブジェクト(ファンクタ)を使う方がいいといわれています。関数オブジェクトとは文字通り関数をオブジェクトとしたものです。例を見た方が早いと思うので下を見てください。

#include<stdio.h>
class Add
{
public:
	//関数オブジェクト
	int operator()(int a,int b){
		return a+b;
	}
};
class Sub
{
public:
	//関数オブジェクト
	int operator()(int a,int b){
		return a-b;
	}
};
int main(void){
	int x = 10;
	int y = -4;
	Add add;
	Sub sub;
	int ans1 = add(x,y);	//足し算をしている
	int ans2 = sub(x,y);	//引き算をしている
	printf("%d,%d\n",ans1,ans2);	//6,14が出力される
	return 0;
}

ここでは説明しませんがoperatorというのは演算子のオーバーロードというC++の文法です。

やっていることは関数ポインタの例と同じですが、それとの大きな違いはなんといっても変数を持てるということで、関数のようにふるまいながらも状態を保持することができるという所にあります。(この例ではその利点が発揮されていません。すいません。)

例えば動的に取得されるデータをコンストラクタなどで渡してそれに応じた結果を返すというようなことができてしまうわけです。(たぶんもっと賢い使い方があると思います)

また、テンプレート関数と組み合わせることでこういった使い方もできます。

#include<stdio.h>
class Add
{
public:
	//関数オブジェクト
	int operator()(int a,int b){
		return a+b;
	}
};
class Sub
{
public:
	//関数オブジェクト
	int operator()(int a,int b){
		return a-b;
	}
};
//テンプレート関数
template<class Functor>
int calc(int a,int b,Functor f){
	return f(a,b);
}
int main(void){
	int x = 10;
	int y = -4;
	Add add;
	Sub sub;
	int ans1 = calc(x,y,add);	//足し算をしている
	int ans2 = calc(x,y,sub);	//引き算をしている
	printf("%d,%d\n",ans1,ans2);	//6,14が出力される
	return 0;
}
スポンサーリンク
Amazon
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コンソールアプリケーションでC++/CLIの関数を使う

今時(?)なかなか使っている人がいるかどうかわかりませんが、VisualStudio(2008)で「

記事を読む

【C言語】fopenが失敗するエラー

ファイル操作に使うfopenがどうしても失敗してしまい困っていました。既に開かれているファイルを開く

記事を読む

【C++】ファイルの読み込みまとめ

C++におけるファイル読み込みのまとめ ファイルの開き方 値の取得方法 >>演算子

記事を読む

【C言語】文字列に指定の文字列が含まれるか調べる

ある文字列に指定の文字列が含まれるかどうかを調べるにはstring.hにあるstrstr関数を使いま

記事を読む

no image

【C++】文字列のcontainsメソッドによる比較

C++/CLIなどではStringのContainsメソッドが便利ですが、純粋なC++のstring

記事を読む

【C++/CLI】フォームアプリケーションでコンソール画面を出現させる

プロジェクトのプロパティを開いて「構成プロパティ」→「リンカ」→「システム」の「サブシステム」を「コ

記事を読む

【C言語/C++】int整数などの数値をchar配列の文字列に変換する

C++であればstringが使えて非常に便利ですが、C言語で文字列というと基本的にはcharの配列を

記事を読む

【C言語/C++】配列をシャッフルしてランダムに入れ替える

C言語・C++で配列をシャッフルする方法 Fisher–Yatesシャッフルアルゴルズムにより配列

記事を読む

【C言語/C++】関数の宣言・定義まとめ

1 関数プロトタイプ宣言・定義 1-1 プロトタイプ宣言 1-2 定義 2 ファイ

記事を読む

【C++】多次元ベクトルクラスを作る

3次元ベクトルクラスや2次元ベクトルクラスを作るときは内部のデータとして静的な配列を使えば問題ありま

記事を読む

NVIDIA DIGITSをSupervisorを使って自動起動する

はじめに 先日Ubuntu14.04にDIGITS 5をGPUなしP

【2017年度】GeForce 1080 Ti搭載BTOパソコン比較

はじめに 最近ディープラーニング用にGPUのないPCにDIGITSを

Windows用のシンプルなストップウォッチソフト紹介

Windows(10)でも使える使いやすいKAZAMITimerという

MNISTをDIGITS 5のCPUのみで試す(GPUなし)

はじめに DIGITSを使えばGUI操作で簡単にディープラーニングが

Windowsユーザが初めてMacBookを購入したときの注意点や感想

最近12インチのMacBookを購入しました。今までWindowsしか

Redmine3.2をUbuntu14.04にインストールして躓いた所についてメモ

はじめに Ubuntu14.04 ServerにRedmine3.2

UWSCを使ったソフト自動立ち上げ【SoftEther VPN Server】

やりたいこと 最近SoftEtherという筑波大学発のベンチャー企業

→もっと見る

  • Author : ががんぼ
    プログラミングやWeb関係で気付いたことについてメモしていく予定。だいたいが備忘録ですが、自分でサンプルを作って動かしてみたりしています。
PAGE TOP ↑